GPA (Grade Point Average)とは、積算された成績の平均数値のスコアです。成績の採点は5段階です。Aを4点、Bを3点、Cを2点、Dを1点と換算し。それ以下はF,つまり落第点と評価します。それらの数値を合算した合計を、各教科ごとに割り当てられた単位クレジットの総数で割った後に出る数値が、GP|A平均値というものです。

大学に進学時には、Academic GPA(数学・理科・英語などの受講した各科目ごと、各学年度末に採点がされます。全学年度からの評価は繰越されて、毎年積算されたスコアン点数が、トランスクリプトと呼ばれる成績証明書上に、必ず表記されるのが基本です。

GPAが4.0の意味とは、全科目の成績が「オール A」で、最優秀な生徒となります。しかし、ロサンゼル酢にあるUCLA大学に合格した学生たちのGPA平均値は、4.53 (UCLA のホームページ記載分)と非常に高い数値を示していました。オールAが満点の4.0なのに、それをオーバーしているスコアとは、どう言うことでしょうか。

実は高校が提供する科目には、一般レベルのスタンダードと、上級コースで学習レベルが高いるHonorsクラス. APクラス, IB(International Baccalaureateバカロレアなどが存在します。受講はオプションですが、担当教師からの許可が得られないと申し込めません。上級コースによっては、大学に進学した際に、それらの履修単位を進学した短大・4大の卒業単位としての移行が’許可されるのです。言い換えると、移行できる履修単位を沢山持っている学生は、カレッジの卒業が半年くらいは辞められると言うボーナスとなります。

つまり、高校で受講したクラスの成績が、’進学先のカレッジでそのまま履修済みと認定されるのです。また、上級コースを受けて一定以上の成績を納めたた生徒には、GPA点数にプラス1点が、追加ポイントで加算される事から、満点スコアの4.0を上回る評価が計上される事が起きるのです。

中には、Honorsクラスで「A」の評価をとっても、APクラスでは無かったとの理由で、ボーナスポイントがGPAに加算されないケースもあります。 全ての履修科目を上級レベルで履修された結果がオールAの成績なら、GPAは5.0と評価される生徒もいるかもしれませんが、全科目に上級レベルを取る状況は稀なので、最優秀者であっても4.50前後で落ち着くのが’大半です。

この評価は、高校課程を基本とした説明に限定されます。カレッジに進学後には、ボーナスポイント制度が無い為、GPAの満点スコアは。4.0となり、フルスコアの最優秀者となります。

通常、4大・短大を受験する際にカレッジに提出される成績証明とは、9年(中3)・10年(高1)・11年(高2)までの3年間分のみの成績が、出願時の選考対象となります。アメリカン学生は、中3にあたる9年生になると大学進学に影響することから、かなり気合を入れて良いスコアを出すようにフォーカスする傾向が見られます。

言い換えると、高校最後の学年になると、直接の大学受験の成績が対象にならない事から、高校最後の学年はスポーツ部活に精を出したり、受験に明け暮れる追い込みが無くなる分、キャンパスライフが大いに楽しめる傾向が目だちます。日本のような予備校に夜真で通う生徒は殆ど見受けられません。 何故なら、米国・カナダの北米における大学受験では、一発勝負の筆記試験が始めからゼロだからなのです。