「海外で暮らすなら、どの都市が住みやすい?」

海外留学や海外移住を考えるとき、気になるのが現地の治安、医療、交通、教育、生活環境です。

そんな「都市の住みやすさ」を世界規模で比較した、興味深いランキングが今年も発表されました。

英誌「The Economist」の調査部門であるEconomist Intelligence Unit(EIU)が発表した「Global Liveability Index 2026」です。

2026年版では、世界173都市を対象に、都市で暮らす上で重要となる30以上の指標を調査。

その結果、なんと日本の大阪と東京がそろって世界トップ10入りしました。

これは日本人にとって、ちょっと嬉しいニュースではないでしょうか。


🌎 世界で最も住みやすい都市は?

2026年の世界トップ10は次の通りです。

1位 コペンハーゲン(デンマーク)
2位 ウィーン(オーストリア)
3位 メルボルン(オーストラリア)
4位 シドニー(オーストラリア)
5位 チューリッヒ(スイス)
6位 ジュネーブ(スイス)
7位 大阪(日本)
8位 アデレード(オーストラリア)
9位 バンクーバー(カナダ)
10位 東京(日本)

コペンハーゲンは2年連続で1位。

そして注目したいのが、

大阪 7位

東京 10位

という日本の2都市です。

東京は前年の13位から3ランクアップし、初めてトップ10入り。

大阪は前年に続いて7位を維持しました。


📊 EIUは何を基準に評価している?

「住みやすい」というと、単純に家賃が安いとか、街がきれいという話を想像するかもしれません。

しかしEIUのランキングは、もっと幅広い視点から都市を評価しています。

主な評価項目は次の5分野です。

✅ Stability(安定性)

✅ Healthcare(医療)

✅ Culture & Environment(文化・環境)

✅ Education(教育)

✅ Infrastructure(インフラ)

それぞれの分野について複数の指標を設定し、総合的に都市の生活環境を評価しています。

つまり、

「安全で、病院があり、教育環境が整い、交通が便利で、文化的にも暮らしやすい」

といった都市の総合力が問われているわけです。


なぜ東京と大阪が高評価なのか?

今回のランキングで特に興味深いのは、東京が13位から10位へ上昇したことです。

東京は世界有数の巨大都市。

人口も多く、住宅価格も決して安くありません。

それにもかかわらず、なぜ高い評価を受けるのでしょうか?

大きな理由の一つが、都市としての基本的な機能が非常に安定していることです。

例えば、

🚆 鉄道・公共交通機関
🏥 医療サービス
🎓 教育環境
🛡️ 安定性
🏙️ 都市インフラ
🎭 文化・レジャー

など、巨大都市でありながら、生活に必要なサービスが高い水準で維持されています。

2026年版では、東京の「Culture & Environment(文化・環境)」の評価が改善したことも順位上昇の一因となっています。


🚉 大阪は東京より上!

そして、もう一つ面白いのが大阪です。

大阪は東京より3つ上の世界7位

EIUの分析では、大阪は東京と多くのカテゴリーで高い評価を受けていますが、特にインフラ面で東京を上回ったことがポイントになっています。

大阪は、

  • 公共交通機関が充実
  • 都市規模が大きい
  • 医療・教育環境が整っている
  • 食文化や観光資源が豊富
  • 東京と比較して生活コストを抑えやすい

といった点から、国内外の人にとって暮らしやすい都市として注目されています。


バンクーバーは9位

北米からトップ10に入ったのは、カナダのバンクーバーだけでした。

バンクーバーは2026年のランキングで9位。

自然環境、医療、教育などで高い評価を維持しています。

一方で、バンクーバーが抱える大きな問題が住宅費の高さです。

カナダでは近年、住宅価格や家賃の高騰が社会問題となっており、留学生にとっても生活費の負担が大きくなっています。

それでも世界トップ10を維持していることから、自然環境や教育、医療、都市インフラなどを含めた総合的な住環境の強さが分かります。


アメリカの都市はトップ10に入らず

今回、アメリカの都市は世界トップ10には入りませんでした。

2026年のアメリカ最高位はホノルルの25位。

ニューヨークは前年から3ランク上昇したものの、66位にとどまりました。

もちろん、これは「アメリカは住みにくい」という意味ではありません。

アメリカにはニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ボストンなど、それぞれに大きな魅力を持つ都市があります。

ただし、EIUの評価基準で見ると、安全性、住宅、交通、医療などを含めた総合的な都市生活の安定性では、日本や欧州、オーストラリアの都市が上位に入りやすいという結果になっています。


🌍 世界の都市ランキングから見えてくること

今回のランキングを見ていると、非常に興味深い変化が見えてきます。

以前は、

「海外の大都市=憧れの生活」

というイメージが強かった時代がありました。

ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスなどは、日本人にとって長年「一度は住んでみたい街」の代表格でした。

ところが現在は、

「有名な都市だから住みやすい」とは限らない

という現実が見えてきています。

住宅費の高騰、交通問題、治安、社会的な分断、医療費、インフレなど、世界の大都市がそれぞれの問題を抱えているからです。

一方、日本の東京や大阪は、

「巨大都市なのに、都市機能を安定して維持している」

という点が強みになっています。


「日本に住む」という選択肢をもう一度考えてみる

海外留学や海外生活を経験すると、日本では当たり前だと思っていたことが、実は大きな魅力だったと気づくことがあります。

例えば、

🚆 時間通りに運行する公共交通機関
🏥 比較的アクセスしやすい医療
🛡️ 高い安全性
🍱 食事の選択肢の多さ
🏪 便利な生活サービス
🏙️ 都市インフラの整備

こうした「当たり前」が、世界的に見ると決して当たり前ではありません。

今回、大阪と東京が世界トップ10に入ったことは、日本の都市生活の質が世界的にも高く評価されていることを改めて示す結果となりました。


✈️ 留学先を選ぶときにも「住みやすさ」は重要

このランキングは、留学先を選ぶ学生や保護者にとっても参考になります。

留学先を選ぶとき、

「有名な大学があるから」

「英語圏だから」

「みんなが行っているから」

だけで決める必要はありません。

実際には、

治安・医療・交通・住宅費・教育環境・生活のしやすさ

まで含めて考えることが大切です。

海外留学は「学校選び」だけではなく、

「どんな街で生活するのか」

を選ぶことでもあります。


🌏 20年前と現在では「住みやすい都市」の価値観も変わった

2026年のランキングを見て感じるのは、

世界の都市の評価基準そのものが変化している

ということです。

かつては、

「経済力がある」
「有名な都市である」
「世界的なブランド都市である」

ことが都市の魅力として強く意識されていました。

しかし現在は、

安全に暮らせるか。
医療を受けられるか。
交通が便利か。
教育環境が整っているか。
住宅を確保できるか。
文化的な生活を楽しめるか。

といった、より現実的な「生活の質」が重要になっています。

その中で、

大阪 7位

東京 10位

という結果は、日本の都市にとって非常に明るいニュースと言えるでしょう。

海外への留学や移住を考える際にも、

「海外だから良い」「日本だから遅れている」

という単純な比較ではなく、

「自分にとって、本当に暮らしやすい場所はどこなのか?」

という視点で都市を選ぶ時代になってきたのかもしれません。

※本記事はEconomist Intelligence Unit(EIU)のGlobal Liveability Index 2026および関連報道を参考に、2026年9月時点の情報として編集しています。ランキングや都市の評価は今後変更される可能性があります。

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