2026年9月15日に施行される予定だった、F‑1学生ビザに関するI‑20新規則。しかし、施行前日の9月14日、マサチューセッツ連邦地裁が全国レベルで差し止め命令を出したことで、規則は予定どおりには発効しなかった。結果として、現在も従来の D/S(Duration of Status)制度が継続している。
施行が止まった理由:裁判所の判断
裁判所は、規則を予定どおり施行すると「回復困難な損害が生じる」と判断した。主な理由は以下のとおり。
- 行政手続法(APA)違反の可能性 規則制定プロセスが不十分であると指摘された。
- 延長申請(I‑539)の基準が不明確 特に博士課程など長期在学者に深刻な不確実性を与えると判断された。
この判断により、規則は施行前日にストップし、現行制度が維持されることになった。
新規則が施行されていた場合の主な変更点
今回差し止められた規則は、留学生の滞在管理を大きく変える内容を含んでいた。主なポイントは以下のとおり。
- I‑94に具体的な滞在期限を記載(最長4年)
- I‑20延長だけでは滞在延長にならず、USCISへのI‑539申請が必須
- 卒業後の猶予期間が60日→30日に短縮
- 転校・専攻変更に大幅な制限
- 語学プログラムは最長24か月まで
これらは留学生の柔軟性を大きく制限する内容であり、教育機関や学生から強い懸念が示されていた。
今後の見通し:規則は復活するのか?
規則自体は撤回されたわけではなく、裁判の最終判断待ちの状態だ。政府が控訴する可能性は高く、上級審で差し止めが覆れば、短期間の予告で施行される可能性も残っている。
一方で、裁判所は原告側の主張が認められる可能性が高いと判断しており、規則が最終的に無効となる可能性も十分ある。
留学生が今すぐできる対策
- 渡航・再入国時に I‑94がD/Sになっているか必ず確認
- I‑20延長が必要になりそうなら 早めにDSOへ相談
- 長期の海外渡航前には 最新状況を学校に確認
- 規則が施行された場合に備え、転校計画は慎重に進める
制度が不安定な時期だからこそ、情報収集と早めの準備が重要だ。
まとめ
9月15日に施行予定だったI‑20新規則は、裁判所の差し止めにより発効しなかった。現時点では従来のD/S制度が維持されているが、今後の裁判結果次第で状況が変わる可能性がある。留学生は最新情報を追いながら、柔軟に対応できるよう準備しておくことが求められる。



