メリーマウント大学閉鎖

1968年にカトリック系のリベラルアート私立大学として創立されたメリーマウント大学(Marymount University)が、2023年３月に閉鎖を正式に発表し、54年間の幕が下ろされ８月３１日末をもって永久的に閉校となります。もともと学生総数が550名未満の小規模な組織で、太平洋を見下ろす素晴らしい景観美を誇り、同じ太平洋を眺めるぺッパーダイン私立大と同様、キャンパスの美しさには定評がありました。
ロサンゼルスのダウンタウンから４５分の近郊に位置し、近くには日系企業が集中するトーレンス・ガーディナ市地区に隣接した大学でした。

閉鎖された直接要因は、３年近くに及んだコロカ禍のあおりを受け、留学生も含めアメリカン学生の激減にあると、大学側がコメントしています。この敷地は、ロサンゼルス市内のUCLA州立大学のエクステンションコース関連の授業を行う分校キャンパスとなると噂されています。
当大学は、小高いヒルサイドに校舎が建ち、周りは閑静な住宅街で静かで落ち着いた学習環境でしたが、コロナ禍の影響は教育の世界にも大きく波及し、閉校を余儀なくされている教育組織も多発しつつある米国の教育事情です。