北米の大学・大学院・専門校に出願するには、英語力の評価テストを受験して、そのスコアを提出が必要です。専門的な学問を英語で学ぶ為には、英語が母国語ではない留学生は、願書と一緒に2年以内に受験したTOEFL IBT® テスト、又はIELTSテスト結果が、大半のカレッジから求められています。正規留学に必要な英語力を証明するには、世界的に承認されている代表的な公式英語テストを、下記にご紹介していきましょう。

TOEFL iBT®トイフル 


TOEFL IBT® (Test of English as a Foreign Language)トイフルテストとは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を総合的に測定するテストで、アメリカのNPO教育組織が開発した英語を母国語としない人を対象としたものです。世界中で承認されており、特に英語圏の国では一番ポピュラーで知名度が高い事から、大学・大学院を出願する場合には、IELTSアイレッツ英語テストよりもお勧めです。

日本国内でも多くの都市で毎月のように実施され、受験結果は1-2週間で郵送されてきます。公式スコアの有効期限は2年間です。何度も受験ができるため、一番高いスコア結果を皆さん、アドミッション入学事務局に提出されています。スコアをもっと上げたい人は、再受験の時期を4-5か月間空けないと、思うような点数が一気に簡単に上がらないのも、トイフルテストの特徴でもあります。受験料が他のテストと比べてかなり高い為、やみくもに何度も受けるのはお金の無駄となるでしょう。お申し込みはオンライン上でクレジットカードによる決済です。

⇩ 下記のトイフルテストセンター(ETS)からオンラインで申し込めて、受験料はクレジットカード払います。
https://www.jp.ets.org/toefl/test-takers/ibt/register/how-to-register.html

テストでは主に、以下のスキルをチェックします。

・リーディング
・リスニング
・スピーキング
・ライティング

英語スキルのカテゴリー予想される英語スコア
リーディングAdvanced (24–30)
High-Intermediate (18–23)
Low-Intermediate (4–17)
Below Low-Intermediate (0–3)
リスニングAdvanced (22–30)
High-Intermediate (17–21)
Low-Intermediate (9–16)
Below Low-Intermediate (0–8)
スピーキングAdvanced (25–30)
High-Intermediate (20–24)
Low-Intermediate (16–19)
Basic (10–15)
Below Basic (0–9)
ライティングAdvanced (24–30)
High-Intermediate (17–23)
Low-Intermediate (13–16)
Basic (7–12)
Below Basic (0–6)
IELTS®アイエルツ 

「IELTSアイエルツテスト」の正式名称は、International English Language Testing Systemで、留学や研修で必要な英語力を証明する際の公式英語テストの一つです。英国・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドなどの英連邦の諸国では一番人気で、知名度もトイフルと並んでポピュラーです。ほぼ全ての高等教育機関で世界的に認められており、アメリカでも TOEFLに次いで入学審査で採用する教育機関が3500校を超えました。英語力を証明するためのグローバルスタンダードテストです。

IELTSはブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構などの各機関により、共同管理と運営されている公式テストで、世界150ヶ国以上で年間をとおして受験ができます。テストはオンラインから申し込みますが、ILETSペーパー版テスト版を希望するなら⇒https://www.eiken.or.jp/ielts/merit/ 又はIELTSインターネット版テストにしたいなら⇒https://www.eiken.or.jp/ielts/となり、2種類の受験オプションから選べ用意ます。受験料金はどちらの方式も同じですが、受験結果の通知はインターネット受験だと3~5日間、ペーパーテストの受験者には郵送通知で、5-10日間前後を要します。

ILETSは英国式英語が主体なので、同じ意味を表す英単語でもアメリカン英語とスペルが異なるものも多々あります。例:センター Centre(IELTS),  北米ではCenter(TOEFL)といった具合です。また、設問設定での違いをみると、ILETSでは記述式、TOEFLではマーク選択式が多く見られる傾向があり、どちらのテストが自分に合っているかは、個人差もあっていろいろです。

TOEIC ® トイック(L&R)

TOEICⓇ「TOEICⓇ Listening & Reading Test」とは、「読む」「聞く」の英語2技能を総合的に測定する英語テストで、アメリカのNPO教育組織により開発され、日本では特に大学生たちの就活時に、履歴書に記載する実用英語スキル証明のツールとして、大変人気があります。「TOEIC トイックテスト」は、受験料がトイフル英語テストの3分の1程度と安い事から、何度でも受け直しやすいのが利点で、受験回数を重ねる都度に大半の受験生はスコアをアップさせています。トイックの満点は990点、よって700-800点あれば、日本での就活でスキルの一つとしてアピールができる風潮が、今でも日本の就活事情に根付いています。半年間ぐらいに勉強で、テストのスコアは100-200点前後を上げられる成果も伴い、やりがいがあると受け止められている日本です。

トイックテストも、英語を母国語としない一般向けの英語公式テストの一つですが、別名、「商業ビジネス英語」とも称され、日常生活やビジネス現場で頻繁に使われるフレーズが、テスト問題に多く見られる出題傾向から、「アカデミック英語力・把握力が試されるトイフルテスト」よりも、はるかに実践的内容の構成からなっています。但し、海外における大学・大学院の出願時には、評価の目的が異なるとの理由で、トイックを採用する教育組織は極端に少ないです。1学年だけで取れる修了証書コースを提供する4大内にあるエクステンションコースなら、カリフォルニア州の州立大学の一部で、トイック点数は承認されています。

書店には、300, 400, 500, 600の各点数攻略法と唄った多くの参考書が販売されており、オンライン上でも購入ができ、中古品なら半額以下で買えるのでお勧めです。ご自分の英語レベルが良くわからない人は、書店で参考書を手に取ってみれば、どのレベルからの参考書がご自身に適しているかが、簡単にチェックできるでしょう。

・リーディング
・リスニング

英検

英検は、公益財団法人 日本英語検定協会が運営している「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4技能を測定するテストで、文科省が認可・推奨している英語テストです。高校を卒業するまでに英検2級合格を掲げている文科省の指針ですが、実態はそれと大きな隔たりが見られ、英検2級の合格者ラインは45%以下と低迷しており、海外での知名度は低いのが現実です。日本の大学受験で、英検スコアは承認されていますが、センター試験においても英語科目で受験する経緯から、文科省が勧めている指標には及ばず、日本の高校生の英会話スキルの低さは、アジア35か国内で最下位から2-3番目で、その深刻さが問題視されています。中学生3年生までに英検テスト3級に合格していないと、日本の高校を卒業するときまでに、英検2級の合格はちょっと大変かもしれません。

「従来型の英検」は、在籍校から一括の団体申し込みが一般的で、1次テストと2次テストの期間が2~3ヶ月も空いてしまい、6月・10月・2月の年3回の実施のみに限定されいました。そのため、テスト結果が判明するまで長期間掛かり過ぎる点が不人気のデメリットでした。2023年以降、授業や部活の予定にあわせて受験日が自分でオンラインから選べる「英検S-CBT」が、通年を通して新設され、英検は以前よりも試験日が増えて便利になりました。

「英検S-CBT」は、従来型の英検と同じ出題形式で、スピーキングテストを吹込み式とし、1日で4技能全部を受験できる点が大きな改善点で、準1級、2級、準2級、3級の4レベルのみが対象となります。合格すれば、従来型英検と同等の英語力の資格が認められ、全国47都道府県に1箇所以上のテスト会場が現在設置されています。

⇩ 下記の英語検定協会(ETS)から申し込めます。

https://examinee-portal.eiken.or.jp/app/entry/index/scbt?selectedMenu=entry&queueittoken=e_integscbtappnew~q_a12892ce-0376-4b6b-8c71-430cd2d131e0~ts_1700206390~ce_true~rt_safetynet~h_69148bed8ff44df9c46b6a8abb0669e75a80eb2cacb2dca4b81051c70159fc56

テストでは主に、以下のスキルをチェックします。
・リスニング
・リーディング
・スピーキング
・ライティング
下記リストは、各英語テストの単純な比較表です。あくまでもおおまかな指標に過ぎず、必ずしも横並びの点数スコアが、同じ英語レベルとは言い切るには多少の無理があるのも事実なので、一般的な単なる目安のひとつとして参照されてください。評価はどの組織が査定したかで、かなりのバラツキがみられるようです。

TOEFL iBT®トイフル点数(北米で一番ポピュラー)IELTSTOEIC®英検®
111~120 ハーバード大学入学レベル9.0
90~99 トップレベルの4大入学レベル8.5
79~89 中級レベルの4大に問題無く入学できる8.0951~999  ー
71~78 一般レベルの4大入学に該当する英語力7.0851~9501級
61~70  短大正規入学後にスグ開始できる6.5651~850準1級
51~60 短大にギリギリ入学・英語補習クラスも一部受講6.0551~6502級
41~50 英語が好きな日本人高校生の平均的な英語力5.5410~550準2級
31~40 一般の日本人中学生の平均的な英語力5.0251~4003~4級
0~30 英語力はほぼゼロの評価0-4.50~2505級以下