中学・高校 私立卒業留学Q&A

Q-1.アメリカ・カナダの私費留学の対象年齢を教えて?小学生年齢でもオーケー?
A-1.

アメリカでは、7年生(中3) ~ 12年生(高3)の留学生を受け入れるセカンダリースクールが、米国全体の85%を占めており、残りはジュニアボーディングスクールと呼ばれる小学4年生前後からを受け入れるミドルスクールが、別途、存在しています。どちらも、F-1学士ビザの申請が日本出発前に、必要です。例外として、何歳からでも受け入れてもらえるケースは、日本から赴任中の駐在ファミリ―、又は投資家ビザで米国内に在住する日本人のご両親のお子様たちです。但し、日本の在日米国領事館のビザ審査担当官によっては、個人的な価値感で、早すぎる年齢から親元を離れる事を嫌がる人に当たると、ビザ申請が却下された実例が、過去に発生しています。それを考慮すると、中1からのアメリカ留学なら、不安や心配はほとんど無いでしょう。

一方、カナダ留学の場合は、小学生年齢からの入学でも、日本のカナダ大使館では、「スタデイ パーミット」と呼ばれる学生ビザを、比較的、簡単に発行する傾向が見られます。カナダの留学ビザは、毎学年度ごとに更新手続きが必須でちょっと面倒ですが、アメリカの学生ビザ申請では、大半のお子様に初めから5年近くの有効期限でのビザが発行されるため、同じ中学・高校に通学中の場合、追加書類の再準備が不要です。

Q-2.アメリカ・カナダ留学で、学生ビザを申請するのにどの位時間が掛かるの?
A-2.

アメリカでは、在日米国領事館での対面による面接が、早く結果を出すには有効なので、郵送による申請は東京・大阪領事館への申請は。お勧めしていません。ビザ面接にかかる時間は、5 ~ 15分前後で、審査官に疑問を抱かれると、あれこれと沢山の質問をされ、時間がもっとかかる事もあります。ビザの面接後、「はい、終わりました。ビザは追って郵送」と言われたら、ビザの取得が認められたサインです。

尚、沖縄・福岡・札幌の各領事館では、郵送申請による受け付けですが、ビザが取れるまでの時間がさらにかかります。現在では、お子様の居住する住所に関係無く、ご希望するどの米国領事館でもビザ申請ができるように、ルールが改正されています。未成年の申請者の保護者が、ビザ面接に同伴する事は、許可されていますが、面接自体への対応は、お子様が単身で受け答えをするように、求められています。ビザ却下を心配される方は、私たちのビザ却下例のQ&Aの別セクションを参考にされてください。

Q-3.子供がアメリカ・カナダ留学を途中でやめて、日本の学校に戻りたいと言い出したら?
A-3.

長期で海外留学する気持ちが、まだはっきりとしない様子のお子様のご両親は、渡航前に日本の在籍校に、若干の費用を払い込み、1年間の休学届を出される傾向があります。「嫌になったら、いつでもお子様が復学できる学校を残しておきたい」との配慮からで、言わば、保険がわりともなる保証対策でしょう。実際に中学・高校留学されたお子様の98%は、そのまま現地学校に留まるため、1年後には在籍校に対し、保護者様が、「休学」から「退学届け」に変える手続きをされる流れとなります。これを、無駄な費用と考えるか否かは、各ご家庭の教育方針に一任したく、敢えて、私たちはそれに反対は唱えてはおりません。一番安心できる形で、お子様が安全に留学されることを、私たちも何より願っております。

Q-4. アメリカ・カナダにどの学年から子供を私費卒業留学させたらよいの? 「海外子女枠」の意味も教えて?
A-4.

ご両親がお子様の留学を、どう、将来の進学プランを兼ねた延長として捉らえるかにより、その答えは多様で正解はありません。高校卒業後に、アメリカ・カナダの4大進学を希望される方もいれば、「せめて大学だけは、日本に戻って入学してもらいたい」と願う保護者様も、また見られます。勿論、経済的なご負担も考慮されてのご検討も、必要ですね。海外の高校課程を、2学年度以上に渡って修了後に帰国されるお子様の場合、文科省では国を問わず、日本の4大受験時に、「海外子女の特別枠」を設けて、日本語の筆記試験を受けずとも、大学に出願できる特典を、海外から日本に戻る帰国子女の受験生たちに与えています。

4大の筆記試験スキップで、免除される特典が活用できるため、「英語がぺラぺらになってから、日本の慶応・早稲田を受験したい」とのコメントを、私たちが2023年12月、ニューヨーク州の某ボーデイングスクール訪問時に、複数の留学生達から直接聞きました。「海外子女枠」で4大を日本で受験時には、海外での履修成績証明・推薦レター・英語力のテスト証明、当人のエッセイ、対面による面接などだけで済みます。しかも、日本の大半の著名な私立大に入学できるアクセスが、この制度でかなり容易となるメリットは、北米の大学で勉強に追われる学生生活送りたくないお子たちにとっては、かなり魅力でしょう。

それなりに彼らは、良い成績成果が出せるよう、留学先の高校校で必死に勉強しているのも又事実で、彼らは決して怠けている訳ではありませんが、私たちにとっては、これは印象的な出来事でした。「海外子女枠での4大出願」だと、日本での予備校の塾通いする費用がはゼロで、日本の一般の大学受験生達とくらべて、留学中のお子様の保護者様にとっても、この特典は費用面で高いコスパと映るかもしれません。
3年間にわたる中高留学経験者なら、十分に上智・早慶大をターゲットにできますが、2年程度の留学だけではちょっときついため、私立大MARCH、関西方面なら関関同立あたりが、目指しやすいです。

Q-5.お泊りタイプのボーデイングスクールとホームステイ滞在どちらがお勧め?
A-5.

初回の渡航時、お子様の英語力レベルと、その性格にもよります。「引っ込み思案で恥ずかしがり屋」、「自分から進んで意見を言いだしにくいリーダーシップがちょっと苦手なタイプ」、「周りからの助言やアドバイスがあれば、すぐ理解してフォローできるタイプ」のお子様なら、多少、費用が嵩みますが、初年度だけでも支援が可能なら、私たちは全寮制スクールを、断然お勧めしています。学年度末に他校へ転校することは、アメリカ・カナダの中学・高校では、良く見かけられ現象ます。お子様の成長と学力の進度に合わせて、他校への編入学(トランスファーTransfer)のご検討は、学習環境が変わる事で、お子様の好奇心やチャレンジ精神をさらに高める相乗効果が、時には、期待できるケースと言えるでしょう。

私費中学・高校留学における転校手続きは、ご依頼があれば年間を通してアメリカ留学センターが、お手伝いしております。アメリカ・カナダでの「転校」は、日本と異なり、決してマイナス要因とは受け止められません。転校する理由とどの動機にもよりますが、勿論、お子様が新しい環境の学校に馴染めるかどうか、実際、私たちが現地の学校訪問でお子様をエスコートする際には、現地で面接を受けながら、実地見学を通して何か新しい期待感をお子様が実感していただけたが、転校を考える時の最重要課題のポイントです。よって、これは、あくまでもオプションでのご提案に過ぎません。但し、転校を実施するに適した学年とへの配慮も必要であり、4大進学準備で多忙な12年生シニア(高3)になってからの「転校」は、よほどのご事情が無い限り、控えた方が宜しいでしょう。

Q-6.アメリカ・カナダの中学・高校私費留学で州の選び方がわからない時は?
A-6.

お子様がどのような学習環境の学校に関心を強く持っているかが、決め手となります。「スポーツ競技の強豪校でスタメンで活躍したい」、「日本でも続けているアート・ダンス・バレー・音楽演奏が活発な学校」、「トップスクールの大学に生徒が多く進学する学校優先」、「都会っ子で育ったので、田舎生活が嫌い、週末に自由に外出しやすい市街地」、「ご予算の制限からできるだけ寮が格安な学校、できたらスカラシシップでの割引も期待したい願う保護者」、「他人との相部屋生活が苦手で、個室優先できる寮制校」、「四季がある風光明媚な東部州」、「冬スポーツがいっぱい出来る積雪が多い州」、「寒いのが苦手、年間の温暖な気候地、海が近い所」など、皆さんが望まれる学校の条件はいろいろ、ご一緒に相談しながらお探し致します。

Q-7. 中学・高校留学の学生ビザの申請で、却下されることってあるの?
A-7.

はい、あります。個人でビザ申請されるケースで、準備書類が不足していたり、オンラインでの申請時に誤った記載をして気付かなかったりと、却下されるケースの背景が、さまざまで複雑です。間違いがないように、実務歴が豊富なエージェンシーに一任なさるのが、保護者様にとっても、大きなご安心となる事でしょう。お子様には、ビザ面談で聞かれるシュミレーションをご提供し、事前に練習して頂くようにご案内を、私達は実践しています。

米国の高校交換留学のJ-1学生ビザ申請の場合なら、ほぼ100%、ビザは承認されるでしょう。その理由とは、もともと日米の政府間の取り決めから、1学年限定で帰国する短期の高校交換留学プログラムである事が、その前提となっている背景もあって、始めから期限付きで発行されるJ-1ビザだからです。その点が、私費留学のF-1学生ビザと大きく違う点です。

Q-8. アメリカ・カナダの中学・高校留学中に、他の国の中学・高校への転校はかんたん?
A-8.

アメリカの中高からカナダへ、又はその反対に、カナダの中高からアメリカへの中高への転校は、留学中でも可能です。学生ビザの取り直しとなりますが、仮にお子様が米国内で留学中なら、最寄りのカナダ領事館でのビザ面接に出向けば、カナダの学生ビザにあたる「スタデイ パーミット」が、発行されます。その反対に、カナダからの米国への転校でも、同じくその反対の手続きで可能となります。転校は、通常学年度末後、又は学期末後に行われるのが普通です。

夏休みを兼ねて一旦、帰国され、在日カナダ大使館、或いは、在日米国領事館でのビザ申請も、選択オプションの一つです。自分の学力進度に合うより良い中学・高校を求めてスクールを変える事は、お子様の学歴には決して、マイナス要因とはなりません。 一番、自分らしくなれる学習環境をお子様が目指すのは、良いことと冷静に受け止めてあげましょう。転校理由のひとつに、保護者様の経済的理由から年間総額が安い学校へのお引越しをご検討するケースも、当然想定されます。

Q-9.アメリカとカナダの私費中学・高校留学の費用を比べた時、年間予算の違いは大きいの?
A-9.

はい、費用が高い順では、ボーデイングスクール⇒私立全日制スクール⇒公立全日制スクールです。お子様の長期留学をご検討する際の最重要な項目は、年間どのご予算内で納めたいか?の、資金ご準備プランに行きつきます。年総額の設定枠を強いて上げるとしたなら、220 ~ 300万以下、301 ~ 400万以下、401 ~ 550万以下、551 ~ 700万、701 ~ 850万以下、特に上限無しの6段階で収まります。肝心なのは、高額の学校だからと言って、その分、安い費用の学校よりも格段に内容が優れていて良いと、正比例に保証しきれない場合もあるからです。まずは、無理のないご予算内での学校探しで、私たちはお手伝いをしたいです。

Q-10.日本の2学期の修了後、1月からアメリカ・カナダ私費中学・高校留学はできるの?
A-10.

はい、できます。日本の1 ~ 2月下旬、又は3月から、中学・高校の入学を、聴講生(Audit Student)扱いで受け入れる全寮制スクールが、アメリカの一部に存在します。学期の途中でも、留学生の受け入れをフレキシブルに審査する制度を、ローリングアドミッション(Rolling Admission)と呼びます。カナダでも同様の学校が、ごく少数ですが見つけられます。アメリカ・カナダでの学年度末は、共に、6月末か5月上旬で、そのあとは3ヶ月間の長い夏休みに一斉に入ります。夏スクールを開催するボーディングスクールは、米国全体の40%以下ですが、中には留学生の都合を考えて、8月下旬のぎりぎりまで学校の寮に滞在できる学校も、少ないですが探せます。 

サマークラスが6月下旬~7月上旬頃から一斉に始まる理由は、公立校に在籍するアメリカンの生徒達が迎える学年度末が、6月中旬までずれ込むため、学校区の日程に合わせる配慮からと言われています。アメリカ・カナダの中学・高校留学で、ご出発を日本の春からと決められたお子様の場合、始めから聴講生として入学するのはオプションの一つですが、その代わりに秋の新学期から入学させたいと願う保護者様が多いのも、又事実です。そのため、初回の渡航時から現地の民間語学スクールに通い、英語研修を4 ~ 5ヶ月間受ける進学案が、スタンダードな学習パターンとなりまます。中高入学前の費用を抑える事にもなるでしょう。

尚、ボーディングスクールが主催する夏スクールのクオリティーは、中高生対象にフォーカスした少人数による徹底指導で、そのカリキュラムや素晴らしい内容です。受講期間は、4 ~ 6週間が一般的で、アカデミック科目以外に、英語研修(ESL)の集中コースも準備されていますが、授業料もそれなりにかなりの高額となり、一般の英語校での受講費用の2倍ほどになります。それを避けたい保護者様の場合、夏スクールにお子様を参加させず、英語校での語学研修をそのまま、秋学期が始まる時まで続けることで、中学・高校に入学前の準備費用を、大幅に節減ができます。

8月下旬~9月初旬にかけ、中学・高校の秋学期が、いよいよスタートします。この頃までには、どのお子様も日常の英会話に困らない英語スキルを、語学研修で確実にマスターできているため、英語のハンデがまだ有ったとしても、ハイスクールライフに十分備えられる準備が、すでに整っていると言えます。これはご当人自身にとっても、不安軽減の上でも、大きなプラス効果となって自信が持てるようになります。

Q-11.中学・高校留学を決めた時、日本の在籍校で1学期を修了したあと、夏からの渡航でもOK?
A-11.

はい、構いませんが、ここで一つ、ご提案があります。1学期間に学んだ日本での履修歴は、海外では全く評価されないため、よほどのご事情が無い限り、学年度末を迎えた直後の、4~5月からご出発の留学の方が、はるかにお勧めです。その理由は、日本の学校制度にあります。北米の中学・高校では、1学期だけでも該当した履修時間分を、クレジット単位として評価してくれますが、日本の学校事務局では一切履修歴を書面で認めず、例え依頼しても証明書の発行すら拒否するため、日本で1学期を受講しても無駄との解釈が成り立ちます。秋の新学期までの期間を、現地の英語研修で過ごされる方が、お子様の英語力は飛躍的に確実にアップします。

語学研修先のホームステイ滞在からは、日常的な生活習慣を一足先に学べる事で、秋から始まる寮生活での過ごし方のヒントとコツを知る事で、共同生活がずっと楽にそして楽しくなります。時間の有効活用を優先して考慮ができそうなら、新学期を迎えるまでの準備期間を、ご一緒にご相談しながら、中身の濃いトレーニングを効率良くプランしてまいりましょう。

Q-12.日本の学年度末を4月に終了後、3月からの中学・高校留学はできるの?
A-12.

はい、何とかです。

Q-13.アメリカ・カナダの私費中学・高校留学は、公立校に行くのとどこが違うの?
A-13.

私費留学におけるクラス編成の平均生徒数は、ボーディングスクールスクールで8 ~ 12名以下、私立全日制スクールでは12 ~ 18名以下です。9 ~ 12年生(中3 ~ 高3)の高等部を例にとると、全校生徒数は150 ~ 350名前後で、日本とは大違いです。教師による各生徒へのアテンションも行き渡り、且つ、ハンズオンの個別指導も格段にしやすくなる環境が、私立校と呼ばれるプライべートの学校です。

その一方、アメリカとカナダの公立校では、一クラスの平均生徒数は最低20名前後からの大所帯で、全校生徒数が2000 ~ 3000名を越えるスクールも、大都会にはめずらしくありません。税金で運営される無料の公共教育機関ですから、ロケーションによっては校舎も案外粗末、中にはプレハブ校舎が建ち並ぶ風景もよく見受けられます。施設面での格差は、公立校の学校区間によっても大きく、親は、すこしでも高いレベルの生徒が集まり、施設が優れている学校区に、子供を越境入学させたがるのは、国を問わず、類似の現象と言えそうです。富裕層が多く住むと言われる、ロス市内のビバリーヒルズ学校区でも、こういったケースが過去からずーっと頻発しています。

Q-14.アメリカの私費卒業留学中に中学・高校を中退したら、学校は一部返金してくれるの?
A-14.

はい、返金されるためには、一定の条件が必要です。ボーディングスクール並びに全日制の私立校は、保護者がお子さんを毎年、通学中の学校に来学年度も進級させるかどうかで、再確認の手続きを、保護者、又は現地サポートでお世話中の担当エージェンシ―に対し、書面で再確認を求めてきます。

新学期のスタート前に、年間にかかる総額費用に加え、授業料保険(Tuition Refund Insurance)への加入希望の有無も、オプションプランのに一つとして、同時にアドミッション事務局が尋ねてきます。多くの保護者様は、当人が留学を突然中止するケースなど想定できないと判断すると、保険には加入されません。

その理由は、保険料が年$1500 ~ $2300前後も、年間総額コスト以外に課金される事を、避けたがるためです。あくまでも加入はオプションで、その判断は各ご家庭の教育方針に、通常は一任されています。当保険に加入しているお子様が、仮に、「校則違反で突然学校からの退学勧告」、「ケガや発病で在籍が困難」、「当人が中退を突然予告無しに主張」、「留学スポンサーの予期せぬ事故死や長期治療で入院」など、退学に到る理由は何でもあれ、一切問われません。学校を退学した生徒の保護者様、又は代理エージェント宛に、保険会社が一定の比率で算出した保険金が、小切手で郵送されてきます。払い戻しにかかる所要日数は、2 ~ 3ヶ月前後で、保険会社から直接、支払われるのが原則です。日本には存在しない保険なので、皆さんには案外知られておりません。

払い戻しの対象条件は、新学期がスタートしてから一定在籍日数(例:3 ~ 4週間)を超えた以降に、退学を申しでた保険加入者の生徒だけです。学校は保険についてはノータッチ、保険広報の単なる中継ぎ役です。保険会社との実際のやりとりは、担当するエージェントによる交渉の代行、又は、保護者様ご自身がアメリカの保険会社と英語交渉、そのいずれかです。この保険を使って、支払った年間総額の80%が保護者様に返金されたケースを、コロナ禍前のお話ですが、ボストン近郊の高校に留学中の男子学生に発生、私達がタイムリーにヘルプした経緯がありました。

Q-15.留学中の子供が、中学・高校からキックアウトされた時、海外での転校対策は?
A-15.

はい、退学を英語では、エクスパルション(Expulsion)と表現します。校則に違反した生徒がその対象ですが、喫煙行為だけですぐに退学処分としない学校が多く、再三の警告を無視した生徒への最終勧告による退学命令はあります。即刻の退学確定となるのは、大麻などの麻薬ドラッグの使用や飲酒が見つかった時、暴力行為で相手を怪我させたり、自殺未遂をした生徒などがそのケースに該当します。

実際に私たちがお世話していた日本からの留学生の複数名が、日時は別々でしたが、突然の退学処分を過去に受けてことが有りました。、保護者と当人が窮地に陥った状況下で、速やかに転校手配した実績が何度かございます。1-2週間内で次に移動する学校を決まらないと、履修単位時間の遅れや不足が生じて、留年扱いになりかねないからです。
退学の理由は何であれ、退学処分の1-2日以内に、学校からお子様に退出命令が出され、私たちスタッフが学校にお迎えに行った事もありました。迅速な転校手続きが済む間、お子様を一時預かれる場所の確保も重要で、常に冷静でスムーズな対応が求められます。無事に高校を卒業するまでのお世話は、単短期で2年、長期ともなると数年に渡ってお世話したお子様もおられます。

Q-16.アメリカ・カナダでの中学・高校私費留学中に、学校企画による週末のお出かけは沢山あるの?
A-16.

はい、特にボーディングスクールともなると、毎週末に何らかのお出かけがプランされており、その参加は自由です。大半のイベントは、スチューデントサービス関連費用の名目で、年間の総額費用に既に含まれている学校が多いです。他都市に泊りがけで遠出するツアーなどは、別途有料のオプショナルツアーとなります。春休みに海外旅行へのお誘いも、学校のスタッフが随行する有料ツアーもあります。学校に留まって週末はのんびりされたい生徒もいる一方、毎回の外出でアクテイブな生徒も大勢います。

四季があるエイリアでは、冬季は近くにあるスキーのゲレンデに生徒たちを、学校が毎週送迎してくれます。スキーのシーズンチケットも、地元の住民並みの半額近くで買えるため大変オトク、必要なスポーツ用具のレンタルも、皆、可能です。学校周辺がどのような立地かに在るかによっても、毎週のお出かけ先は多様です。例をあげると、プロ野球・バスケの試合観戦、アウトレットモールでの買い物、映画館、遊園地、ボランティア活動へのイベント協賛、音楽コンサート、演劇シアター鑑賞、ハロウィーン祭り、ビーチタウン散策などと、実に多彩です。平日のダイニングホールでは、1日3食が提供される学食も、週末の2日間だけは、遅めの朝食と早めの夕食の1日2食です。ゆっくり寝坊したい生徒たちへの、気配りからです。

一方、全日制スクールでホストファミリー宅に滞在するお子様は、ホスト家族との時間を共有することが優先されます。留学生が多い学校では、学校が企画するイベントにもよく週末に招かれます。ホスト宅は市街地に比較的近いため、市バスで自由行動がもっと楽にできるプラス面と、自己責任が伴う行動範囲が広がる事で、単独行動の際に気を付ける心がけが、同時にもっと求められてきます。ハウジングの滞在プランとしては、自立心が強く行動的なお子様には、ホームステイが向いている事もあります。但し、ホスト家族宅で脂っこい食事などが続いて、和食好みのお子様の中には、ホームステイが楽しめないケースも時折り見受けられ、正直、こればかりは、当たりはずれが生じます。

Q-17.ボーディングスクールと私立全日制スクールとでは、スポーツ部活動はどう違うの?
A-17.

北米にあるセカンダリースクール(9 ~ 12年生)のスポーツ競技は、放課後に参加する部活扱いとされ、日本のように保健体育授業の科目として、履修単位の対象にはならない事が多いです。対抗試合は、学校が加盟している地域グループリーグのメンバー同士で組まれます。尚、3ヶ月間の1ターム期間限定内でのみ、同じ種目での対抗試合が成り立ち交流となります。米国・カナダの北米では、共に広大な国土を持つ国なので、全国レベルにおけるトーナメントの実施前に、エーリアの地区予選、州予選を勝ち抜いたチームが一同に会し、ナショナル総合チャンピオンを決めて競い合います。

競技プレイがうまい生徒は、学校代表のスタメンとしてバーシティチーム(Varsity Team)に選出されます。つまり、各スクールには、選抜チームと同好会レベルのチームが常に2種類以上共存しあい、生徒の誰もがスポーツを楽しめる仕組みが優先されているのです。 そのため、一つの競技種目だけを年間通してずっと練習できる学校は、むしろ非常に特殊で珍しい存在として、扱われます。

秋期(9 ~ 11月)、冬期(12 ~ 2月)、春期(3 ~ 5月)の年3区分内で、私立校・公立校とは関係なく、共通のスポーツ種目で、どの学校でも試合にエントリーできる仕組みです。私立校は私立校同士、パブリックの公立校は公立校同士でのリリーグ戦が基本です。野球、サッカー・バスケなどのポピュラーな競技種目ともなると、地元にある有料のローカルのクラブチームに個人ベースで所属さえすれば、1年中、同じスポーツ競技を、平日の夕方(週2回)と土曜の練習に打ち込めるようになります。

これは言い換えると、どの生徒も毎年3種類の異なるスポーツ競技を選んで、プレイが楽しめる趣向です。

日本の部活みたいに、お泊りの合宿や夜遅くまでの平日練習が続き、自宅で家族と一緒に夕食さえ取れないほど、ただひたすら練習だけにに没頭する生活は、北米では「不健康な学生生活」とみなされ、批判の対象となりがちです。

Q-18.アメリカ・カナダの私費中学・高校留学中、子供におこずかいはどのように支給されるの?
A-18.

ボーディングスクールの生徒なら、毎週木~金曜の午後、校内にあるスチューデントバンクと呼ばれる事務局に、ご両親があらかじめ決めていた現金を、お子さまが取り行くオプションがあります。しかし、最近の傾向では、始めからATMバンクカードを当人に持たせ、外出先のどこにでもあるATMマシンから、生徒自身が自分で現金を引き出す傾向にとってかわりつつあります。

毎週支給されるおこずかいは、ウイークリー アローアンス(Weekly Allowance)と呼ばれ、平均して週$20 ~ 40、たった2日間で使うお金だけなので、お菓子やスナックを買ったり、映画館の入場料、ピザの切り売りテイクアウトなどに使途される程度で、多額のキャッシュは始めから不要とされています。ATMマシンは一部、ボーディングスクール内や、生徒達が好んで行くターゲット店やウオルマート店内にも、同様にATMが設置されています。

Q-19.子供の英語力レベルがあまりに低すぎ、日本の学校の成績も悪くても留学できるの?不登校児の場合は?
A-19.

はい、「英語力不問」で受け入れる私立校が、アメリカ・カナダにも多数存在するので問題ありません。学校のレベルを気にされなければ、何とかなるものです。日本の成績がたまたま悪くても、学校のカリキュラムや授業内容がお子様にとって面白くなく、好奇心が持てないだけの結果かもと、ご理解されてみては如何でしょうか?個人の能力を評価する基準は、いろいろあっても良いと思われます。

決められた一つのルールで縛り付けられる学校生活に、「生きずらさを感じるお子様の不登校現象」が、日本社会では今や30万人にまで達する勢いで、増え続けています。これからもこの動きはもっと加速され、不登校児の多くが、チャットGPTのようなAIテクノロジーの世界に魅了されていく流れを、もう止められない所にまで来ていると、そう、私たちは予測しています。

「このままでは、子供が無気力から抜け出せずに、悪い成績がずっと続くのでは?」と、憂慮される保護者様のお気持ちも、私たちには不登校をお世話して過去の実績から、それが良くわかります。お子様を守ろうとして叱咤激励される行為が、親の愛情とお子様が素直に受け止めきれず、引きこもりの悪化にもつながるとの調査報告も、公開されています。10年間も不登校・引きこもりをされていた男性の留学を、過去にヘルプした経験もある私たちです。不登校でお困りの保護者様にも対応しておりますので、一度、是非、ご相談されてください。

Q-20. 喘息・アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質の子供に、北米のどこが留学先でお勧め?
A-20.

はい、空気が乾燥している気候にある学校が、特にお勧めです。アトピー性皮膚炎は、特に湿気を嫌うからです。喘息気味の傾向があるお子様でも、空気が澄んでいる砂漠気候に近いエーリアはどうでしょうか? 京都からロスに留学された成人男性の例ですが、渡米当初、顔から体全体にかけてアトピー治療が日本で直せないままでの留学でおいでになりました。

私たちが、皮膚科のクリニックにお連れして、日本とは異なる抗生物資のクリームが処方されたのを機に、彼のアトピートラブルは、英語研修中の半年から1年弱の間にほぼ完治し、現在は日本でヘルス分野でのお仕事で人助けをされています。既往症が多少ある方でも、留学は実現できます。ご安心下さい。