アメリカ大学 編入留学
アメリカの大学の単位システムはに全米で統一され、入学の際に学部を決める必要がない事や、卒業までに必要な単位制をとっている事から、大学から別の大学へ編入することを Transferと呼び、編入が一般的になっています。他の大学で学んだ科目を編入したい大学に単位として持って編入ができる事はアメリカの大学の最大の魅力です。
アメリカの大学編入
アメリカの大学では、最初の2年は一般教養科目を履修するため、コミュティカレッジで一般教養学などの大学編入プログラムを取れば、4年制大学へ編入することができます。
移行できる単位
アメリカの大学では、最初の2年は一般教養科目を学び、残りの2年で専門的な事を学ぶのがアメリカの大学のシステムです。
アメリカの4年制大学の卒業に必要な単位数120~130単位を修得しなければなりません、 その為修得に必要な単位の半分である、最大60〜70単位(約2年分)を卒業する大学以外の大学で修得した単位を認めてくれます。
アメリカの大学は、修得単位数で学年が決まります。
編入できる学年 | 修得単位数 |
1年生 | 0~30単位 |
2年生 | 31~59単位 |
3年生 | 60単位以上 |
一般教養科目
代表的な一般教養科目 (大学毎に一般教養は多少異なる場合があります。)
自然科学系の科目 | 生物、化学、物理学、天文学、数学など |
社会科学系の科目 | 政治学、経済学、歴史学、社会学、心理学など |
人文学系の科目 | 文学、哲学、宗教学、外国語など |
芸術系の科目 | 音楽、美術、演劇など |
アメリカの大学の専攻や、一般教養科目などの名目一覧
- Academics(その大学の教育内容全般)
- Graduation Requirements(卒業要件)
- Academic Catalog(日本の大学でいうところの「便覧」)
- General Education Requirements(一般教養の必修内容)
- Major Requirements(専攻の必修内容)
- Course Descriptions(講義要綱)
成績証明書
大学の編集の際は、 願書、エッセーや推薦状 と一緒に大学2年間の成績証明書を提出します。成績証明書は、科目や履修年度、そしてGPA(成績平均値)が記載されていますので、それを元に入学する大学に合わせて作成し願書などと一緒に提出します。
日本で学んでいた学部と異なる分野を選択もできる事や、お金のかかる留学を実現するための、選択肢を大きく広げてくれるのがアメリカの大学システムを利用した編入留学です。アメリカの大学を卒業するためには、4年かかりその4年の学費、寮費、生活費を考えるとアメリカの大学への留学はハードルが高く留学は高嶺の花です。しかしアメリカの大学は、日本の大学の単位を持っての編入入学を認めている事から、2年間日本の大学に通いその単位を持って、アメリカの大学に編入する事で卒業までにかかる期間も費用も2分の1になります。
日本の大学の成績は、優・良・可・不可の4段階で構成されています。アメリカの大学は A・B・C・D・Fの5段階で構成されていますが、D・Fについては、成績表に記載されません、日本の成績をGPA(成績平均値)に変換する算出方法は、まず、優・良・可それぞれの成績を、ポイント(Grade Point)に換算します。
日本の大学の成績 | 英語表記の成績 | Grade Point |
優 | A | 4.0 |
良 | B | 3.0 |
可 | C | 2.0 |
不可 | ※英文の成績表には表記されない |
次に、優・良・可それぞれの科目の単位数に応じて Grade Pointを掛け、それらの合計を算出します。そしてこの x+y+zの合計ポイントを、すべての科目の単位数で割った数値が、GPAとなります。
日本の大学によっては、Aよりもさらに上の成績として AA、Sといった表記をされることがありますが、これらはいずれも Aの 4.0ポイントとして計算します。また Pass(P)か Fail(F)かでつけられる成績については、GPAには換算しません。
GPAを高くするには、1つの科目をより高くする事より、平均点数を上げる事で、GPAも上げる事ができます。
Grade Point Average(成績平均値)の計算法 |
優の科目の単位数×4.0ポイント=xポイント |
良の科目の単位数×3.0ポイント=yポイント |
可の科目の単位数×2.0ポイント=zポイント |
(xポイント+yポイント+zポイント)÷総単位数=GPA |
ポイント
日本の大学の科目は、アメリカのような統一的な基準がないのに加え、科目をランダムに講習しなくてはいけないので、アメリカの大学編入の場合は不利になる事があります。しかしオンランで受講できる放送大学を利用し、一般教養の修得を増やす事もできます。