留学体験談 – 高校留学

私を成長させた全寮制ハイスクールのアメリカ体験記

  • 名前:近藤圭様
  • 学校:
  • 留学期間:

渡米当初のカルチャーショックは?

ホームステイ先によると思いますが、夕食にホットドックなど、おやつの様な食べ物を平気でディナーとして出された事にまず驚きました。

ホームシックにかかった時のベストな解決ヒントは、同じ学校に通っている日本人の子と日本で楽しかった思い出などを話したり、日本の音楽を聴いたりする事です。
映画やアニメはアメリカにも売っているので、そういうのを買って観て解決しました。自分以外の人が日本語で会話している姿を見るだけで、安心感が持てると思います。

日本の高校と寮制校の単純比較で、一番の長所と欠点?

長所は宿題などで助けが必要な時、すぐに寮に住んでいる先生、またはクラスメートに質問しに行けるところです。友達が作りやすくなる事、それと掃除洗濯などを自分ですることで、精神的に成長できたことだと思います。

短所はルームメートとの問題(関係をよく保つ努力、部屋の装飾、プライベートな時間の減少など)で悩んだ事。学校が街中に無い為買物に不便な事。そして一番の短所は私有物の損失したことです。

クラスのない週末の過ごし方は、学校がショッピングや本屋など様々な所に行けるよう、車を手配してくれたので、その機会を利用してキャンパスから出ていました。
ずっと学校にいるとやはり息詰まりやすいので、よく買物に用が無くても気晴らしで出かけていました。

学校内でもいじめとかはあるんですか?

私の学校はクエーカー教の学校だったので、あまり大きなイジメや明らかな人種差別はなかったのですが、やはり多少はあって、私をよく確認もせず中国人、または韓国人と間違われて呼ばれた事が有りました。
でも私自身はそういう情報無しに判断するような人達との交友関係は持たないようにしたので問題はありませんでした。

留学する適切な時期とは?

低年齢から渡米すると日本語常識・知識を忘れがちだから高卒以降に留学すべきだと指摘も確かに有りますが、私も英語を必死に話そうとしているため、日本語で話すのに時間がかかったり、うまく表現できなくなってしまった自分に気付いたりした事も事実です。
でもそれは自分の努力次第で何とかなると思いますし、私も日本人として日本語の勉強は個人で続けてきました。高校の勉強が忙しく難しいとは思いましたが、日本の本を読んだり、辞書でなるべく知らない日本語を調べたり日ごろからの努力と注意があれば解決出来る問題です。帰国時に少し日本で勉強すれば良いでしょう。

学校で日本について聞かれた時、西洋化が進む日本ですが日本人の最低常識として知っておいた方が良い事がたくさん有ったと言う事を渡米後に改めて気付かされました。

高校で勉強以外でスポーツ活動楽しめた?

学校が強制的にスポーツを放課後に取らせるルールですが、スポーツが苦手な私は、毎日2時間も有るスポーツ競技の時間が大嫌いでした。
でもチームプレイから生まれる仲間意識、支えあう行動が試合などで見られ、スポーツシーズンが終わる度に励ましあったチームの皆と頑張った自分に感激しました。

宿題が多いアメリカの高校で放課後の2時間をスポーツで強制的に奪われるのはとても辛く、足りない時間を補う為に夜更かしを余儀なくしたり、朝4時に起きて宿題を終わらせた日々もあり、今思うと懐かしいです。
でもやはりスポーツチームに入っていた事で新しい友達が いっぱい出来たし、今まで日本でプレイした事がないスポーツも体験出来て良い機会でした。

勉強が追いつかなくて泣いたことは?

泣いた事はさすがに無かったですが、睡眠時間、昼食時間を割いて、終わってないレポートなどを書き上げた事はしょっちゅうでした。
しかし、理解のある先生なら、事情を話せば締め切りを1-2日延ばしてくれた事もありました。

将来の夢ですが音楽が好きで、日本に居た時も音楽学校に通っていたので、バークリー音楽院を自然に大学の進学先に決めました。
ソングライティング専攻ですが、バークリーがこれから与えてくれるだろう機会を存分に利用し、本当に自分がやりたい事が何なのかを発見して行きたいと思っています。

高校留学を成功させるこつは?

友達を作る事だと思います。確かに感覚の違い、文化の違い、いろいろとありますけど視野を広げて相手の感覚、文化を受け入れてみるとやりやすいです。
言語の問題で馬鹿にされているような気がすることも多々あると思いますが、そんな人ばかりじゃありません。必ず日本人としての自分を受け入れてくれる人が、見つかると思います。まずは様々な文化の人とたくさん知り合ってみて下さい。