看護留学Q&A

Q-1: 看護留学はいつまでに申し込めば良いですか?
A-1: 長期留学でF-1学生ビザ申請が必要な方は、できるだけお早めにお申し込みください。ビザ申請手続きには、日本の最終の看護専門校・4大などからの英文書類準備などで、かなりの時間をようするからです。その他、滞在先のハウジング手配の確保もあり、渡航希望日より最低 6ヶ前以上は必要でしょう。学校寮は時期によっては満室で入居できないケースも多く、お申し込み時には随時ご確認ください。また、渡米ギリギリのお申し込みの場合、学校手配は可能でも、ホームステイ手配時に、ご希望するプランでご紹介できない場合もありますので、あらかじめご了承下さい。
Q-2: 日本の正看資格を利用して米国・カナダで看護師としてすぐに働けますか?
A-2: 条件さえ満たせば、はい、働けます。そのためには、日本の正看免許を北米でも使えるようにトランスファーする必要があります。看護留学には、言わばこのトランスファーをするための「NCLEX-RN受験準備の留学」と、短大・4大・大学院の看護学科に「正式入学留学」と言う二つのオプションのいずれかを、留学時に選ぶ事になります。3年制の看護専門校卒の方は、いまさらアカデミックな勉強をしなおすには英語力不足で不利な事から、現地の語学校で英語研修しながら、正看免許の書き換えを兼ねた国家試験の受験準備をされるプランを選ぶ方がほとんどです。皆さん、苦労されているのは、米国滞在中のビザをどう維持していくかです。国家試験(NCLEX-RN)の受験準備中は、どこかの英語校に在籍し続けてる留学生の資格をキープする必要があります。できるだけ格安の授業料の英語校を見つけるには、まずは都会を避けて田舎を優先させましょう。さらに言えば、渡米前に一定の英語力を上げておく事。現地で掛かる語学研修費用をできるだけ抑えるには、それが最低限に必要な準備となります。留学途中で資金枯れを避けるためにも、英検2級合格を済ませておかれるのも一つの目安です。
Q-3:看護留学中に体調が不良になった時のケアは?渡米前に海外障害保険の加入は必須?
A-3: 環境の変化、不慣れな英語ばかりの生活で、自分では気付きにくい心理的なストレスも加わり、渡航1~2ヶ月前後になんらかの体調を崩しがちです。滞在中のホストファミリーが緊急時にはヘルプしたり、寮滞在者なら学校の生活指導スタッフが、状況に応じて現地で対応します。保険に加入しないで渡航されると、受け入れ先の英語校・その他の教育機関から強制的に留学生保険の加入を指示されます。払い込む費用は安いですが、その分補償される範囲は、日本で加入できる留学包括保険よりもはるかに少なくて、免責条件も多くなることを理解する必要があります。通常は、ご出発前に私達がご紹介する保険代理店を介し、お好みの留学生包括海外傷害保険に加入することをお勧めします。同じ補償内容なら日本で請求される保険料は、どこもほぼ同じです。私たちの提携している保険代理店では、取り扱っている何社からかの傷害保険会社で見積る為、お好みのプランで手配なさった方だけを対象に、看護留学中、現地にある保険会社に貴方が立替た処方箋、タクシー使っての移動費など、私たちが面倒なファイリング請求を無料でお引き受けし、貴方の指定された銀行口座に保険会社から入金させるお手伝いを致します。健康で安全な留学生活をの為にも、これは最重要なアイテムです。
Q-4: 看護留学で海外障害保険への加入は必須ですか?
A-4: 予想される年間保険料は、20~30万円前後、北米での医療費は皆さんの想定以上の高額が請求されがちです。高い保険料に聞こえるかもしれませんが、世界中で使えて自己負担の免責が無い分(Non-Deductible)、契約された補償金額の範囲内なら掛かった医療費の100%全額がカバーされるので、保険加入はオプションですが強制ではありません。盲腸手術と入院で170~250万円、救急車を呼ぶと州により異なり10~20万円、ERと呼ばれる救急病院に夜間や週末搬送されて数時間の検査を受けるだけで、70~200万円前後も請求される、クレイジーな北米社会です。
2023年12月、ロサンゼルス近郊パサデナにあるER緊急病院を、大晦日の昼から利用した高齢の日本人女性は、お腹の激痛の理由からMRI検査などで8時間ステイした請求書の合計が、何と$38000(532万円,140円換算)で、これには私たちもド肝を抜かれました。超高級ホテルのスイートルーム料金よりも高額で笑えないエピソードでした。
Q-5: 看護留学の基本手配料は幾らですか?
A-5: お申し込みされる留学プランの内容によって異なりますので、別途お問い合わせ下さい。英語校の語学研修の手配だけにされるか?その後の医療短大・4大・大学院への編入学との組み合わせでのお申し込みか、或いは追加で、CGFNS連盟に日本滞在中に海外ナースとしての資格承認申請の代行ご依頼の有無など、ご予算とご要望が皆さん大きく異なる関係から、皆さまが現在置かれている状況伺いながら、無料カウンセリングを経て、ご案内致します。尚、無料の個人面談は、ライン・スカイプ・ズーム(Zoom)などを利用してご提供する見込みです。
Q-6: NCLEX-RN 合格後に必要な「ビザスクリーン」を受けないとダメですか?
A-6: 国家試験に合格しても、すぐの就活はまだスタートできません。その理由は、国家試験に合格した後に、受験した州の看護協会から、指定した組織に語学力を証明する為のテストを受けるよう勧告されるからです。つまり、海外での正看有資格者は、「ビザスクリーン英語テスト」に合格することが、次に関門となります。生命を預かる医療現場で働く海外ナースが、緊急時に対応できるだけのコミュニケーション能力がある事を、最終確認事が要求されています。これさえ合格すれば、受験した州の米国教育省認定組織から、米国正看ライセンスが発行されます。これにより、米国内での正看としての就活が始められる流れとなる訳です。「ビザスクリーンテスト」で選択できる英語テストは何種類かがありますが、日本からの正看の皆さんは、IELTS(アイレッツ)を選ぶ傾向があります。合格ラインの点数が、TOEIFLテストよりも、若干取りやすいとの思惑からです。一発で受かる人は少なくて、2-3回の再受験が多いのが現実で、この時が一番皆さんの不安が増大する苦しい時期にあたります。「もしまた落ちたらどうしよう」との不安が、きっとよぎるからでしょう。でもご安心下さい。ここまで来た方達なら、過去の頑張りようで、きっとビザスクリーンテストは、乗り切れます。
Q-7: 小さい子供を同伴しての渡米は可能で、親子でビザが取れますか?
A-7: 4大・大学院などの上級レベルにあたる看護留学での入学ビザ申請なら、お子さんを同伴できる可能性が若干ありますが、敢えて推奨しません。一般的な英語研修・短大・専門校レベルの入学理由で、学生ビザを申請される場合でも、ビザが却下される可能性は大です。在日米国領事館は現地にそのまま申請者が留まり、日本の戻らない可能性のリスクと疑問を抱きがちで、学生ビザ申請が却下された実例が、過去に多々ありました。お子様がまだ小さいなら、お世話を一定期間を実家に預けるなど、ご家族内のヘルプとご理解がないと実現は多難です。あとで行う永住権申請の段階なら、同伴する配偶者・申請時に満21才未満のお子さんも扶養家族として、同時に申請が正式にできるので、それを待つべきでしょう。又、配偶者が英語を話せなくても、永住権申請者としての追加費用を払い込めば、問題ありません。永住権審査の最終ビザ面談は、日本の米国領事館で指定日に実施され、申請から面談確定するまで1~1.5年間は、可能なら日本に一旦戻られ、医療機関で就労を続けながら、待つことになります。再渡米前に自己資金を貯める為にも、これは有効な対策と言えるでしょう。
A-8: 州立大学スカラシップの看護留学とは?
Q-8: 弊社が他のプログラムとして別途ご案内中の4大奨学金留学です。12〜14 校前後の中西部州にある州立大学に応募できます。高校卒業者で、且つ、一定の英語レベル(TOEFL 65 ~ 75以上)をお持ちなら、だれでも出願できます。志望大学からスカラシップを授与されると年学費の 50〜68%前後が割引され、4大卒業するまでに 400〜500 万円近くの費用がこれけで節約できます。看護学の専攻を持つ4大で、じっくり時間をかけてBSN看護学士号を取られたい方が対象です。日本の4大卒者なら、看護学部の3回生への編入学も決して夢ではありません。看護の未経験者で看護留学から他の進学プランに切り換えたい方にも対応できるプログラムで、最低必要なTOEFL英語スコアは iBT75からです。米国の4大入学に必要な英語レベルとしては決して高い数値ではなく、応募者の年令制限もありません。滞在込みで年総額 250〜310 万以下なら、公立短大並みの留学費用で済みます。
Q-9:将来、看護師の求人が BSN資格が米国でも必須になる噂を聞いたのですが?
A-9: 医療現場のクオリティアップを図る目的で、2020年頃からそうなると⾔われてきていますが、米国の法律は未改正のままです。そうなるという訳ではなく、BSNを取得していないと海外正看が米国で働けないと言うことでは、まだありません。米国の永住権さえ取れていれば、BSN資格が必須の法改正に後日変更されても、パート学生しなから、4大卒学士号を時間かけて取れる努力をすれば、良いだけの話なのでご心配は現時点では不要でしょう。
A-10: 米国の安いコミカレ短大の看護学科に入学するチャンスは、どれくらい有りますか?
Q-10: コミカレと呼ばれる公立短大は、安い費用(滞在込みで年総額 約210〜280万)で行けるのは、確かに利点ですが、都市部のコミカレですと、アメリカンの看護応募者が多すぎて留学生には不利で、空席待ちを余儀なくされがちです。そのため、卒業までに時間が多く掛かり、空席を待つスタンバイ中に留学の資金枯れを招きかねません。コミカレの看護学科にどうしても進学されたい方は、始めから田舎の州にある短大をターゲットにされると良いでしょう。秋学期と春学期、年2回の看護学科の受け入れ定員枠は、どこの短大でも20-30名と狭き門に変わりはありません。
Q-11:正看護師(RN)と准看護師(LVN)の違いを教えて?
A-11: RN正看(Registered Nurse)は、主に患者ケアを提供、コーディネートします。基本的な看護ケアを提供し、医師の指⽰の下、検査・治療処置・投与薬などの治療活動にたずさわります。 LVN准看護師は、カリフォルニア州とテキサス州でLicensed Vocational Nurseが呼称です。一方、 他州ではLPN准看護師は(Licensed Practical Nurses)となりますが、主な業務は正看護師(RN)と医師の指⽰の下で働きますが、給与の格差が大きいので正看になる事を優先させましょう。
Q-12: 米国の看護留学には年齢制限があるの?35才ではもう遅すぎますか?
A-12: いいえ、大丈夫ですが、保証は致しません。誰方も渡米当初は、年齢に関係なく英語学習からの開始が大半です。30歳以上で未婚女性のビザ申請は、アメリカがいくら平等の国であっても、受け入れ制限の規制は実在し、懸念材料のひとつとなっており、これは特に看護留学に限った事ではありません。一般留学で必要なF-1学生ビザですが、英語研修を初回の理由で申請されたら、比較的容易に日本の米国領事館から取得出来るでしょう。看護師としての永住権申請の年齢制限は、オセアニアで45歳、ニュージーランドで55歳との規定ですが、米国では特に明記されていないから大丈夫です。一方、カナダでの永住権申請は、学歴やカナダ国内での実務職歴によるポイント制で審査されますが、米国ではカナダやオセアニアからの移民受け入れ基準とは、かなり異なり、30代後半が米国看護留学のビザ申請の上限と言えそうです。結論から言うと、若い年齢の内に渡航された方が、より多くのチャンスに恵まれると言う事です。
Q-13:米国の看護資格が無い日本人でも、NCLEX-RN国家試験に受験できるの?
A-13: はい、条件さえ満たせば受験はできます。看護師国家試験を統括する米国看護協会National League for Nursing に正式に認可登録された看護専門校・大学をまずは卒業し、規定された履修単位数を取得済みなら、アメリカンでも留学生でも、NCLEXーRXテストの受験資格が得られます。これらの認可校は、学校があるそれぞれの州の受験資格がカリキュラムの基本とされている事から、卒業後は同じ州の国家試験をそのまま受験する流れです。NCREX-RNテストは何度も受験し直せますが、不合格者は次の試験までに最低3カ月以上待つ必要があり、受験料(3~4万円前後)も再度必要で、ATT受験認定番号を同じく、もらい直せねばなりません。
Q-14: 日本で取得した看護学単位は米国ATT(Authorization to Test)で認定されるの?
A-14: 日本の看護専門校の修了者は、NCLEX国家試験を統括するNational Council of State Board of Nursing (通称: NCSBN米国看護師協会)宛てに北米看護師試験の受験を申し込みます。海外正看の受験資格を事前に審査する代行機関は、フィラデルフィアにあるCGFNS団体です。ここでの申請には個人差はありますが、およそ6~13ヶ月前後も要します。これが終わらないと、海外で得た正看ライセンスの有効性が証明できず、NCSBNに受験申請もできない仕組みです。海外の正看資格認定が終わると、NCSBNに受験申請を出して、ATT (Authorization to Test)と呼ばれる受験許可番号の発行を待ちます。ATT審査の詳細情報はNCSBN (National Council of State Board of Nursing) のサイトからを参照下さい。日本の文科省から英文の正看資格証明の認定書を入手する迄に時間が掛かり、皆さん、苦労されている様子です。お役所仕事のせいか、厚生省が米国のCGFNS団体宛に直接発送する手続きの段階で、何度も催促しないとスムーズに処理されない話は、皆さんからもよく聞かされております。
Q-15: 米国看護師国家試験「NCLEX-RN」の試験内容とは?
A-15: 米国看護師国家試験NCLEXとは、米国看護師国家試験を統括する米国看護協会National League for Nursing が出題する試験:National Council of Licensure Examination の略称で、「ナクレックス」と発音します。国家試験は3000問題から、毎回アトランダムに出題され、オンライン上で先着順に75問に正解回答できた時点で、試験は終了となり合格です。時間を要するを受験生に対して、最大265 問まで出題される仕組みで、打ち切りとなります。出題は4択の選択問題(Multiple-Choice マルティプルチョイス)で、項目は、内科・外科・産婦人科・小児科・精神科の、多岐に渡る総合問題からの構成です。試験所要時間は2~6時間と個人差があるものの、平均1~2時間で終了します。不合格になった人は、12ヶ月以内なら年4回までの再受験が許可されており、毎回受験料の支払いが必要です。
Q-16: ビザスクリーンテストに合格したら、正看として働けますか?
A-16:就労できる条件が一通り揃った後、自力でビザスポンサーとなってくれる医療機関を⾒つける必要があります。 万が一、見つけられなかった場合には、私たちがお手伝いしている 「永住権スポンサーシップサービス」をご検討ください。米国内の医療機関スポンサーシップ契約を結ぶと、ビザスポンサーを代理で見つけて、2年限定雇用で、年収7万ドル前後(約980万円 140円換算)の年収保証+医療保険を付けて、私たちが皆さまの看護留学の最終ゴールを目指します。これは、申請者が、アメリカ留学センターが仲介した組織と契約を結んだ後、約1~1.5年ほどで米国グリーンカードの永住権が取れる代行サービスで、別途有料です。正看留学者限定となります。就職先は、通常、国家試験NCLEX-RNに合格した同じ州での就労が基本で、勤務先はニーズが多いニューヨーク州が見込まれます。もし、カリフォルニア州やハワイ州などの他州で働きたい方は、正看免許を取れた州から他州に移し替えれば、問題ありません。この書類申請の処理には、最低1~2ヶ月掛かります。
Q-17: 始めからカリフォルニア州指定でNCLEX-RN国家試験が受験できますか?
A-17.以前は受験可能でしたが、10年以上前に州法の改正があり、ソーシャルセキュリテイ―番号(通称SSN)が無い人は、受験資格が認められなくなりました。
一般の英語校に在籍する留学生が締め出されたわけです。例外は、短大で9ヶ月だけのサーティフィケーツ(修了書コース)などを最短で取得すれば、短大からのサポートレターをもらって、州の福祉事務所(Social Security Office)に出向いて、SSNの申請すればもらえます。但し、一定の英語力がトイフルテストでiBT60-65内と授業について行けないので、誰にもお勧めできるとは限りません。よって、私たちは、ニューヨーク州でのNCLEX-RNを推薦しています。
Q-15: アメリカでの看護師の資格にはどのような種類がありますか?

A-15:アメリカでの看護師の資格は大きく分けて、3つあります。
准看護師(LPN: Licensed Practical Nurse)
正看護師(RN: Registered Nurse)
高度看護実践看護師(APRN: Advanced Practice Registered Nurse)

現在ではRN(正看護師)全体の8%にあたる15万人が、NP資格を持っています。ナース・プラクティショナー(Nurse Practitioner, NP)とは、主にアメリカ合衆国においてみられる、上級の看護職です。州単位の規制のもと、 一定レベルの診断や治療などを行うことが許されており、臨床医と看護師の中間職と位置づけられています。